kasituke

利子はつかないけど、なんか腑におちない? 共済金の貸付条件

貸付限度額

共済金の貸付けは、以下のいずれか少ない額の範囲で請求できます。

  • 取引先事業者の倒産で回収困難となった売掛金債権
  • 前渡金返還請求権の額
  • 掛金総額の10倍

貸付額は50万円から8,000万円まで、5万円単位。

特別措置ということなのか、
1年以上取引がある主要取引先(売上高の20%以上)が倒産したら、
売掛金債権等の額に、一定金額がプラスされます。より多く借りられるってこと。

返済期間

返済期間は、貸付額によって変わります。以下の年数には、6ヶ月の据置期間(返済しなくていい期間)が含められています。

貸付額 返済期間
(6ヶ月の据置期間含む)
5,000万円未満 5年
5,000万円以上6,500万円未満 6年
6,500万円以上8,000万円以下 7年

返済方法

6ヶ月の据置期間の後、返済期間が

  • 5年 … 54ヶ月
  • 6年 … 66ヶ月
  • 7年 … 78ヶ月

で、貸付金を割った額を毎月返していくことになります。
返済期日までに返済しないと、年14.6%の違約金!ひー。

しかし、8,000万円借りたとして、7年くらいで返せるものなのか?
1年に1千万円以上返さないといけないのですが…。

貸付利率

共済金の貸付けは無利子です。
そして、貸付けを受けた場合、共済金の貸付額の10分の1に相当する額が払い込んだ掛金から控除されます。控除された額に相当する掛金の権利は消滅します。

これはですね。掛け金総額が100万円だったとしたら、その10倍の1000万円が借りられます。
だけど、1000万円の10分の1、つまり100万円分が掛け金から差っ引かれる、
という結構ショッキングな仕組みなんです。
このケースだと、掛け金総額はなんとゼロになっちゃいます!

おいおい、無利子っていいながら、10%の利子を取ってるんじゃあないのかい、と言いたくなりますが
ピンチのときに1000万円サクッと貸してくれる金融機関は、きっとないですからねぇ。

そういうもんなんでしょう。

担保・保証人

共済金の貸付けは無担保、無保証人。
つまり、もし返せなかったとしても、何も失わない…いやいやいや、
「信用」を失います。